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2007.02.22

春の随筆

『春の憂い』

連休を利用して、旅に出た・・・

その実、旅という名の帰省だが・・・

しかし、寒いものだ・・・

さすがは、盆地・・・

冷気のるつぼ・・・

そんな故郷をフラフラと巡ってみると・・・

Dsc02075おっ、梅の花・・・

寒中花咲く紅梅に、しばし見とれて春を思う・・・

そうだ、来年は梅酒を漬けよう・・・

梅と桜が咲き誇る、故郷の春を瓶中に・・・

田舎くさいこの街を素敵に思えた昼下がり・・・

奇しくも、この日は亡くなった祖母の誕生日・・・

大好きだった祖母・・・

初めて聞かされた誕生日・・・

知らなかった自分が悲しかった・・・

3年前、カウンターの中で聞いた祖母の悲報・・・

しゃがんで泣いたあの夜を、今でも忘れることはない・・・

出棺では、珍しく雪が降った・・・

祖父が迎えに来たのだろう・・・

皆、口々にそう言った・・・

祖父は、名前に『雪』が付いた・・・

まだ寒い曇り空に、桜花の如く雪が舞う・・・

その雪は、寄り添うように棺と消えた・・・

まだ浅き春の雪・・・

それは、紛れもない春雪だと・・・

祖母は、名前に『春』が付いた・・・

雪は、頬で涙に変わった・・・

その年、私に娘が生まれた・・・

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